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Timo Lieber

 

北極圏の変化を撮影する

"あえて、私の写真の中では見る人にどれほど真剣であるかという印象を与えません。この方法は見る人に画像に一歩ずつ近づいてもらい、この美しさの裏に潜むものは何かを問う手法です。" Timo Lieber
驚異的な自然現象の撮影は、多くのアーティストやフォトグラファーが挑戦し、作品にしようとしています。しかし、あまりにも急速に消え去っていく自然の驚異を捕えるTimo Lieber の壮大な作品は、鋭く、切迫感があります。

TimoのTHAWシリーズは、急速に消えつつある北極の氷床にフォーカスし、IQ3 100MPデジタルバックを搭載したXFカメラシステムで、広大な氷に覆われた風景を空撮しています。

Timo LieberはTHAWシリーズを作成してきた経験を語ります。

芸術的航空写真
何度も北極圏に行き、氷床の変化を見て、北極圏での地球温暖化の影響を撮影し、それを目をひく作品にしたいとずっと思っていました。グリーンランドの氷床は、この数年にわたり急速に失われつつあり、世界的な海面上昇の一因となっています。これは人間がもたらした地球温暖化が段階的に拡大していっていることは疑いの余地がありません。現在、年間で推定380,000,000,000トンの氷床が失われています。そうです、12ケタという数なのです。

THAWプロジェクトは、フォトグラファーと優れた氷河学者たちの科学的作業のコラボレーションで北極圏で起こっていることへの意識を高めるという考えです。その変化の程度は我々がもはや無視できないものであり、この問題を解決する任務は容易ではありません。

この美しさの裏に潜むものは何でしょうか?
画像に関して、私は、目をひく写真を作成したかったのです。あえて、私の写真の中では見る人にどれほど真剣であるかという印象を与えません。この方法は見る人に画像に一歩ずつ近づいてもらい、この美しさの裏に潜むものは何かを問う手法です。
 
 
"XFカメラシステムは、私の目から見れば、現在存在する最もセンセーショナルなカメラシステムでありつづけるでしょう。このカメラシステムで撮影した大判の写真プリントの中から1枚を取り出すたびに、この写真よりも優れたものはないと思い目を細めています。" Timo Lieber
機材
私の写真プリントは約2m 四方のものもあるので、THAWプロジェクトでは現在入手可能な最善のカメラシステム、Phase Oneの1億画素のXFカメラを使って作業することが不可欠です。

まず最初は解像度です。1億画素は、驚くべき画素数です。XFカメラとIQ3デジタルバックでの撮影は、私にとっては、思いがけない貴重な体験でした。このカメラシステムは、人間の目が捉えるものよりもはるかに多くのものが記録できます。最高の証明:多くのプロフェッショナルフォトグラファーと何年にもわたり作業をしてきた私のプリンターオペレーターでさえ初めて1億画素のファイルを見た時は椅子からすべり落ちそうになったほど驚いたものです。

2番目は精度です。航空機やヘリコプターから撮影するには、迅速で、正確な焦点合わせが要求されます。フォーカス機能がオフの時、どんなに小さなものでさえ、1億画素ファイルでは、瞬時に目に見え、削除もできます。以前は、空中で撮影する際に、無限遠に固定するためにレンズをテープで留めていましたがXFではその必要はありません。

3番目は、ダイナミックレンジです。微妙な光線状態で撮影する時は、15段階の絞りのダイナミックレンジは、本当に役に立ちます。また微妙な光線は、遠く離れた氷の景色の撮影では、当たり前です。

正直なところ、XFカメラシステムは、最速ではなく、最速のカメラにもなることはないでしょう。

ジャイロ用いると重装備になり、何時間も撮影した後では、腕が重たくなるでしょう。

しかし、すでに申し上げているように、XFカメラシステムは、私の目から見れば、現在存在する最もセンセーショナルなカメラシステムでありつづけるでしょう。今はこのカメラシステムで撮影した大判の写真プリントの中から1枚を取り出すたびに、この写真よりも優れたものはないと思い目を細めています。

レンズについても2,3付け加えたいと思います。アシスタントが同行しないので、空中で、簡単にレンズを交換することができません。ですから、装備をシンプルにしがちで、撮影旅行中は2本のレンズしか使わないのもしばしばです。私のお気に入りのレンズは、Schneider Kreuznach(シュナイダークラウツナッハ社)のブルーリングシリーズ120mm LS f/4.0マクロレンズとブルーリングシリーズの80mm LS f/2.8レンズです。80mmレンズは操作がし易いとても軽量なレンズです。同時にとても鮮明です。120mmレンズは同様に品質がよく、もっと距離が必要な時、このレンズを使っています。端から端まで信じられないほど鮮明で、真俯瞰で撮影する場合、非常に役に立ちます。もちろん、レンズのラインアップには、他に素晴らしいレンズもありますが、上記の2つのレンズが個人的には、私の撮影スタイルに特にぴったりあっています。

 

Timo LieberのTHAWシリーズの個展は2017年2月20日~23日にロンドンのBonhams で開催されます。